トラベルクリニックで働く看護師の仕事内容

トラベルクリニックは、海外に渡航する人や海外から帰国した人が利用するクリニックのことだ。
グローバル化が進むにつれて日本から海外に渡航する人は増えており、比例する形でトラベルクリニックへの需要も高まっている。
専業としてトラブルクリニックを営むケースもあるが、一般的なクリニックが専門外来として受け入れているケースがほとんどだ。
トラベルクリニックで行う事は、大きく分けて2つある。
1つはこれから海外へ渡航する人向けの健康診断やワクチンの接種だ。
もう1つは、海外から帰国後、体調を崩した人の診察に分けられる。

トラベルクリニックで看護師として働く上で、看護師資格以外に特別な資格は必要ない。
しかし、国によってビザの取得の為に複数のワクチンを接種する必要があったり、健康診断書の提出を求められる事があるなど特有のルールがある。
そのため、それらの事情にも精通していると、よりスムーズに仕事に臨めるだろう。
複数回ワクチン接種をしなければならない国への渡航者の場合、数ヶ月前から計画的に接種しておかなければならない。
そのため、患者への事前のヒアリングやスケジュール調整が欠かせない。
もちろん国毎のルールの把握や、最新事情に精通しておくことも重要だ。

日本から海外に渡航する人は、2019年時点で年間2,000万人以上にのぼる。
2009年時点の1,500万人か、ら500万人も増加をしている状況だ。
引き続きトラベルクリニックへの需要が高い状況は続くため、国際医療の最前線で活躍したいと考える看護師にとって注目の職場と言えるだろう。